住宅ローンの審査に落ちる原因とは?通過するポイントや審査に落ちた時の対処法

住宅ローンは大きな金額の借入ですので、その分銀行の審査は厳しくなりがちです。

住宅ローン審査に通らないと自宅の購入が出来ないということもあり、申し込み前に審査に通るかどうかで不安になってしまうことがあります。

「審査に落ちてしまったらどうしよう」

「審査に落ちないためにはどうしたら良いのか?」

「申し込み前に、どんな場合だと審査に落ちるか知っておきたい」

など、住宅ローンの審査落ちに関して、心配になる方は少なくないはずです。

 

そこで今回は、これから住宅ローンの申し込みを検討している方のために審査に落ちる主な原因や、審査落ちする方の特徴、住宅ローン審査に通過するポイントを解説します。

この記事を読むことで、審査落ちの原因などを把握でき、金融機関選びがしやすくなり、申し込みの対策も立てやすくなりますので、ぜひ参考にご覧ください。

 

住宅ローン審査に落ちる原因

住宅ローンに申し込みをする前に、審査に落ちる主な原因を押さえておくことが大切です。

審査落ちの理由を知ることで、事前の準備が可能となり、審査通過の可能性を高めることができます。

そこで、ここでは住宅ローンの審査に落ちる主な原因について説明していきます。

いずれも審査通過のためにも参考になりますので、じっくり読んでみてください。

 

返済負担率がオーバー

住宅ローンの審査に落ちる原因の1つが、返済負担率のオーバーです。

返済負担率とは「年収に対して年間返済額はどれくらいの割合か?」を示すもので、金融機関が住宅ローン審査の際に重要視するポイントの1つです。

なぜなら、返済負担率が高いことは「収入に対してローン返済額が大きい」状態を表し、返済が困難になる可能性が高くなるためです。

金融機関によって、返済負担率に関する審査基準は異なりますが、返済負担率の上限は概ね30%〜35%以内というのが一般的な水準です。

 

以下は、公的な住宅ローン制度であるフラット35の返済負担率です。

フラット35では返済負担率の審査基準が公表されていますので、参考として確認してみましょう。

 

フラット35の返済負担率

  • 年収400万円未満:30%以下
  • 年収400万円以上:35%以下

 

たとえば、フラット35に申し込みをする人の年収が300万円の場合、300万円×30%=90万円となるため、年間のローン返済額は90万円以下(月7.5万円以下)に抑える必要があります。

住宅ローンの希望借入額によるローン返済額が、金融機関の定める返済負担率基準を超えている場合は、申し込みをしても審査に落ちてしまいます。

 

また、返済負担率は、住宅ローンの返済額だけでなく、既に借入している教育ローンや車のローンも含みますので注意が必要です。

既に他の借入が在る方は、返済負担率で計算した年間返済額から、既存借入に対する返済額を控除して計算する必要があります。

以下の年収と借入可能額に関する関連記事もご確認下さい。

 

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健康状態に問題がある

健康状態に問題があることで、住宅ローンの審査に落ちる可能性があります。

なぜなら、銀行など民間の住宅ローンは団体信用生命保険への加入が義務づけられているためです。

そのため、もし健康上の問題などで団体信用生命保険への加入が認められなければ住宅ローンは借入できません。

団体信用生命保険に加入すれば、住宅ローン契約者に万が一のことが起きた場合に、住宅ローンの残債が保険金で支払われます。

そのため、残された家族は住宅ローンのない家に住み続けることが可能となります。

 

ただし、団体信用生命保険の加入にも審査があるため、誰でも加入できるわけではありません。

既に疾患を持っている場合は加入できない可能性があります。

住宅ローン申込時に「告知書」を提出し、告知事項がある方(過去・現在の病歴など)は、加入できないこともあります。

そして、団体信用生命保険へ加入できない場合は、住宅ローン自体の審査に問題が無くても、民間銀行の住宅ローンを借入することは出来なくなってしまいます。

 

なお、フラット35は、団体信用生命保険の加入は「任意」となります。

そのため、団体信用生命保険に加入できなくても借入が可能な住宅ローンです。

但し、団体信用生命保険が不要とは言っても、借入人の死亡時に住宅ローンの残債が完済されないということになりますので、ご利用には注意が必要です。

既存借入で延滞がある

「半年前から延滞している」など、クレジットカードの返済や教育ローン、車のローンなど、ローン返済が滞って延滞していた経験がある場合は、住宅ローン審査に落ちる可能性があります。

特に長期間延滞した場合は、JICCやCICなどの信用情報機関に延滞情報が記録されます。

 

延滞情報は5年程度記録されるため、その間は他のローンに申し込みをしても審査が通りません。

個人信用情報に延滞情報などの金融事故の情報を掲載されていると新規借入は出来なくなります。

住宅ローンだけでなく、クレジットカードの審査さえ難しくなりますのでご注意下さい。

 

住宅ローン審査を通過するポイント

住宅ローンに審査落ちする可能性を少しでも減らすためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。

特に、住宅ローンの審査に不安がある方が覚えておきたい、審査落ちしないためのポイントについて見ていきましょう。

 

借入額を少なくする

特に審査に不安のある方は、住宅ローンに申し込みをして審査落ちしないように借入額を極力少なくしましょう。

借入額を少なくすることで年間ローン返済額が減り、返済負担率を低くすることができるためです。

そのためには、自己資金を用意しておくことが大切です。

たとえば、金利1.5%の元利均等返済、35年返済で3,000万円借りた場合は、毎月のローン返済額が91,855円で年間返済額は1,102,260円になります。

このとき年収300万円の場合は返済負担率が約36.7%となり、35%を超えてしまいます。

 

しかし、借入額が2,800万円であれば、毎月のローン返済額が85,731円で年間返済額は1,028,772円、年収300万円の返済負担率は約34.2%まで下がります。

借入額が少なければ少ない方が返済負担率は低くなり、住宅ローン審査にも通りやすくなります。

自己資金が多いということは、銀行にとっても貸し倒れリスクが減少するため、審査に通しやすくなります。

 

返済期間を長くする

借入した住宅ローンの返済期間を長くすることで審査が通りやすくなる可能性があります。

なぜなら、借入額を少なくするのと同様、返済期間を長くすることで、返済負担率を低くできるためです。

金利1.5%の元利均等返済で3,000万円を30年返済で利用する場合は、毎月返済額が103,536円、年間返済額が1,242,432円です。

もし、返済期間を35年にすれば毎月返済額は91,855円、年間返済額は1,102,260円まで少なくなり、返済負担率を低くできます。

 

仮審査と本審査の間をあけない

住宅ローンの仮審査と本審査の間はなるべくあけないようにしましょう。

なぜなら、「収入合算相手の妻が仕事を辞めてしまった」「車をローンで買ってしまった」など、仮審査〜本審査の間に大きく状況が変わってしまうと、仮審査を通過していても本審査で落ちてしまうことがあります。

ただでさえ、仮審査通過=本審査通過ではありませんので、仮審査通過後は状況が変わらないうちにスピーディーに本審査へ進めましょう。

 

住宅ローンの事前審査とは?

 住宅ローン事前審査と本審査の違い

住宅ローン審査に落ちた時の対処法

ここでは、住宅ローンの審査に落ちた際に検討したい2つの対処法について紹介しています。

万が一、審査に落ちた方や審査に不安がある方は確認しておいてください。

住宅ローン審査に通過するために重要なことは事前準備にあります。

 

審査が通りやすい金融機関に申し込む

もし、住宅ローンの審査に落ちた場合は、審査に通りやすい別の金融機関に申し込みをしましょう。

たとえば、住宅ローンの審査が落ちた理由が団体信用生命保険に加入できなかったことであれば、フラット35へ申し込みをするといいでしょう。

民間の住宅ローンは団体信用生命保険への加入が義務づけられていますが、住宅金融支援機構のフラット35は団体信用生命保険への加入が任意となっています。

そのため、加入しなくてもローンの利用が可能です。

 

また、ネット銀行で審査が落ちてしまった人は地銀やフラット35、財形貯蓄をしている人は財形住宅融資を利用するなど、自分にとって少しでも審査が通りやすい金融機関で再度申し込みを検討してみてください。

 

住宅ローンの関連記事

 住信SBIネット銀行の審査基準は厳しいの?

 

収入合算や頭金の用意をする

住宅ローンの審査に落ちた理由が、収入の低さや借入額の多さによる返済負担率が高いことであれば、収入合算や頭金の捻出を検討してもいいでしょう。

たとえば、奥さんが働いているようであれば収入合算をすることで返済負担率を低くできますし、貯金など頭金の捻出が可能であれば借入額を減らすことができます。

もし、両親が資金援助をしてくれる場合は甘えてみてもいいでしょう。

 

住宅ローンを収入合算で借入する方法

 住宅ローンを収入合算で借入する方法

 

現在であれば、住宅取得等資金贈与の特例もあり非課税枠が拡大されているため、より多くのお金を頭金に充てることが可能です。

頭金が多い方が住宅ローン審査には通りやすくなります。

収入合算や頭金の捻出についても検討してみてください。

 

おすすめの住宅ローン

住宅ローンを借入する際には、住宅ローン選びが重要です。

やはりポイントは金利です。少しでも金利の低い住宅ローンを利用すれば、それだけ総返済額が少なくなります。

ここでは、2021年7月現在で注目の特におすすめの住宅ローンをご紹介します。

 

三菱UFJ銀行(ネット専用)

大手銀行のなかでは三菱UFJ銀行の住宅ローンがおすすめです。その中でも、ネット申込時のみに利用できるネット専用住宅ローンがお得です。

三菱UFJ銀行のネット専用住宅ローンでは、3年間の固定金利を利用しても、金利は0.34%という他の銀行に比べて圧倒的に低い金利になります(2021年7月)。

三菱UFJ銀行住宅ローン
4.95

☆三菱UFJ銀行のネット専用住宅ローン
☆13年連続で日本で最も利用されている住宅ローン
☆変動金利 0.475%(2022年1月現在)
☆3年固定金利 0.34%、10年固定金利0.74%(2021年4月現在)
☆申込手続きなどはネットで完結
☆7大疾病保障付き住宅ローン ビッグ&セブン<Plus>も利用できます

借入可能額(最大)

1億円

適用金利・手数料など

変動金利 0.475%、3年固定金利 0.39%、10年固定金利0.74%(2022年1月現在)

その他優遇など

7大疾病保障付き住宅ローン ビッグ&セブン<Plus>

 

住信SBIネット銀行

 

 

2021年現在、最も強くおすすめする住宅ローンは住信SBIネット銀行の住宅ローンです。

住信SBIネット銀行は変動金利が業界トップクラスに低いことでおすすめです。

さらに、銀行の費用負担で「全疾病保証」に加入することができます。

全疾病保証は、万一の病気で就業できなくなった時に、保険が住宅ローンの返済を負担してくれる制度です。

住信SBIネット銀行
4.98

★住信SBIネット銀行の住宅ローン
★業界トップクラスの低金利
★新規購入時の通期変動金利は0.32%(2023年5月現在)
★全疾病保障保険の特約を無料で利用できる

借入可能額(最大)

1億円

適用金利・手数料など

変動金利0.32%(借り換え時 0.299%) ※所定の条件を満たした場合の通期変動金利となります※掲載金利は最大金利引下げ幅時の適用金利です。審査結果によっては、表示金利に年0.1%上乗せとなる場合があります。

所要時間

申込から融資実行まで1ヶ月程度

その他優遇など

全疾病保障特約を無料で付加、一部繰上げ返済手数料無料

 

住信SBIネット銀行の関連記事

 

SBIマネープラザ

 

SBIマネープラザとは、住信SBIネット銀行の住宅ローンを、店舗の対面相談で利用できるサービスです。

通常、ネット専業銀行は店舗がないため、対面相談できないのがネックと言われます。

しかし、SBIマネープラザでは専用のコンサルタントと相談しながら住宅ローンを申込できるのが特徴です。

なお、SBIマネープラザでの相談は事前予約が必須です。店舗数も少ないため、以下からの予約が必須です。

SBIマネープラザ
4.9

★SBIマネープラザの住宅ローンサービス
★完全予約制ですのでまずはご予約ください
★ネット銀行の低金利を対面相談で利用可能
住信SBIネット銀行と同水準の低金利
全疾病保障特約を無料で利用できる

借入可能額(最大)

2億円

適用金利・手数料など

変動金利 0.41%、10年固定金利 0.53% (2021年7月時点)

所要時間

申込から融資実行まで1ヶ月程度

その他優遇など

団信・全疾病保障付(金利上乗せなし)

 

フラット35のご紹介記事

 

住信SBI フラット35
4.8

☆フラット35なら金利がお得な住信SBIネット銀行
☆長期固定金利で安心して借入できる
☆団信加入は任意で選択可能
☆審査規準が解りやすく利用しやすいのも特徴

借入可能額(最大)

8,000万円

適用金利・手数料など

35年間固定金利 1.5%(2023年6月現在・保証型:自己資金10%以上)

その他優遇など

借入期間を通して固定金利

 

 

au住宅ローン(じぶん銀行)

じぶん銀行とは三菱UFJ銀行とauを運営するKDDIが共同で設立したネット銀行です。

新興のネット銀行ならではの低金利とお得な団体信用生命保険の制度が魅力です。

もちろん、auユーザー以外の一般の方もau住宅ローンを利用できます。

au住宅ローン(新規申込)
4.95

☆じぶん銀行のau住宅ローン
☆業界最低水準の住宅ローン金利
☆がん50%保障団信が無料で利用可能
☆auユーザー以外の方でもお申込みできます
*じぶん銀行は三菱UFJ銀行とauの共同設立のネット銀行

借入可能額(最大)

2億円

適用金利・手数料など

変動金利 0.31%、10年固定金利 0.465%(2022年1月時点・au金利優遇割適用時)

所要時間

申込から融資実行まで1ヶ月程度

その他優遇など

一般団信・がん50%保障団信の保険料が無料、一部繰上返済手数料が無料

 

 

まとめ

今回は、住宅ローンの審査に落ちる原因や通過のポイント、落ちた際の対処法について紹介しました。

住宅ローン審査に落ちる方には特徴があります。

そのため、審査落ち原因や理由を知れば、審査に落ちないための準備を行うことができますで、こちらを参考に実践してみてください。

最後に住宅ローン審査に通過す各項目をおさらいしておきましょう。

  • 審査落ちの原因は、「返済負担率オーバー」「健康状態」「支払いの滞納」
  • 審査落ちしないためのポイントは、「借入額を少なく」「返済期間を長く」「期間を空けない」
  • 審査落ちした場合の対処法は、「別の金融機関へ申し込み」「収入合算や頭金の捻出」

 

住宅ローンの審査に通過して、借入を成功させるにはポイントがあります。ポイントを理解して、準備しておくことが有効です。

ぜひ、この記事を参考にして住宅ローン商品や、借入する金融機関選びや、審査に落ちないための申し込みの対策を立ててみてください。

 

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