私は個人的に株式投資を趣味として行っていますが、今回は私自身の失敗談について記載いたします。皆さんの転ばぬ先の杖として活用して頂きたいと思います。
株主優待の権利を得る方法
まずは、大前提として、株主優待を得るための方法についてご説明します。
こういった権利は、「権利確定日」と呼ばれる特定の1日に、株式を保有している方が、権利取得できるようになります。
つまり、年間のうち360日株式を保有していても、権利確定日に保有していなければ、権利は得られません。
株式のそういった特性を活用して、権利確定日、もしくは前後数日で対象となる株式を取得することで権利を得ることが出来ます。
しかし、世の中には、同じように権利取得を狙う方が多く、その権利確定日をまたいで、株価は大きく下がることが多いのです。
やはり、皆さん考えることは同じで、権利が確定すると、すぐに株式を売却されるからでしょうね。
しかし、せっかく、株主優待の権利を得ても、株価が下落して損をしていては、権利を得た意味がなくなってしまいます。
株主優待の権利取得に信用取引を活用
これらの損を回避する方法に、比較的メジャーな方法に、信用取引を活用するものがあります。
具体的な方法としては、
①権利確定日前に現物の株式を購入すると同時に、対象株式を信用取引で売り建てておきます。
②そのまま、権利確定日が過ぎるまで、株式を保有
③権利確定日を過ぎた後、現物株式を売却するのと同時に、信用取引も決裁
という3つのステップを踏むことになります。
こうすれば、株価が下落しても、現物株の損失と、信用取引の利益で相殺します。
購入手数料と、信用取引の数日分の金利は発生いたしますが、こういった手数料だけなら、あまり影響しません。
むしろ、株主優待がもらえる分お得になります。
この同じ方法で、配当金ももらえそうですが、残念ながら配当はもらえません。
権利確定日をまたいで、配当金相当額は、株式を売建している分、後日、配当金相当額を口座から引き落とされます。
これは、配当金相当額は、株式を買い建て(信用取引での購入)していた方が、受領する権利を得るものとして、調整されるのです。
マクドナルドの株主優待を狙う!!
別の記事でも記載いたしましたが、マクドナルドの株主優待がお得である一方で、最近の株価の上昇ペースが激しかったため、株式を保有すると同時に、売り建てしておきました。
通常、この方法で、株価の下落リスクを回避でき、損失は発生しない予定でした。
恐ろしい逆日歩!?
しかしながら、2017年6月30日のマクドナルドの式では、この方法が通用しませんでした。
なんと、この日の逆日歩が、19,800円と、非常に高額となっていたのです。
逆日歩とは、(私はいままであまり意識していなかったのですが)、信用取引で、売り建てが増えすぎしまった場合に、株が不足し、証券会社で追加的にかかる費用となります。
あまりにも売り建てが増え過ぎると、証券会社も株式を調達してきて、バランスをとる必要があり、余計なコストがかかってしまうのです。
そして、そのコストは売り建てしている投資家に転嫁されるのです。その転嫁されるコストが逆日歩です。
先ほどの例を説明すると、マクドナルドの株式を2017年6月30日に売り建てしていたことで、たった一日で、費用が19,800円発生してしまうのです。
マクドナルドの株主優待の価値が10,000円程度であると想定すると、この逆日歩は、かなり大きな痛手となってしまい、株主優待の価値は消し飛んでしまったうえで、10,000円の損失となってしまいました。
同様にマクドナルドの株主優待を求める個人投資家が、信用取引を活用していたため、売り建てが極端に増加してしまったのでしょうね。
手痛い思いと同時に、勉強になりました。
まとめ
株主優待の権利取得のために活用する信用取引は有効な手段ですが、安易な活用は厳禁です。
通常、証券会社のインターネット画面などから、企業毎に信用取引の残高が確認できますので、信用取引が拡大し過ぎているものには注意した方が良いでしょう。
正直、予想外なコストが発生すると、精神的なダメージが大きいです。
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