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住宅ローンの失敗例を実例で公開!住宅ローン借入で失敗してしまい返済できなくなる残念な人の特徴とは?

住宅ローンの契約・借入は人生のうちで何度も経験することではないため、よく理解せずに契約をして失敗してしまったという人も少なくありません。住宅購入は人生設計に関わる重要な問題です。さらに住宅ローンは契約金額も大きく借入期間も長いため、失敗が大きいと人生を左右することもあります。

住宅ローンの契約で思わぬ失敗をしてしまった人の実例をもとに、失敗する人の特徴や、今後、住宅ローンの契約で失敗しないためのポイントも合わせて解説していきます。

 

住宅ローン借入の失敗とは?

住宅ローンは比較的大きな金額を、最長35年間という長期に渡って借入するものです。

住宅ローンを上手く活用すれば、ご自身のマイホームを手にすることができ、将来の資産にすることができます。

一方、住宅ローンの活用方法が悪く、失敗してしまうと住宅ローン返済に支障がでることもあります。

 

特に問題になるのは返済ができず、延滞に至ってしまうケースです。

住宅ローン返済ができないまま放置すると、せっかく購入した住宅を売却されてしまったり、売却後に残った借金返済だけを継続しなければ行けなくなることもあります。

 

住宅ローンで失敗!実際にある10つの失敗例

マイホームの購入を決めたものの、どこで住宅ローンを組めばいいのか分からずに、人にすすめられた銀行で何も考えずに住宅ローンを契約してしまった人もいるでしょう。

そして、結果的に金利が高かったり、返済が途中でできなくなってしまうなど苦労をしている方もいるでしょう。

 

そのような住宅ローンで失敗する人の中には、住宅ローン契約後に失敗したと後悔する人も少なからずいます。

こういった失敗を犯さないためには、他人の失敗を知って、同じミスを犯さないように意識することが大切です。

実際に住宅ローンを借入した人の失敗例を10つ、実例を踏まえて紹介していきます。今後住宅ローンを組む人は同じ失敗をしてしまわないための参考にしてみてください。

 

《失敗例1》頭金なしで住宅ローンを組んだ失敗

住宅ローンを頭金なし・自己資金なしで契約することも可能です。しかし、頭金なしで契約すると、当然、その分借入額が増えます。借入額が増えると返済期間が長くなりますし毎月の偏差最額も大きくなります。それによって総返済額も支払利息も増えます。

 

分かりやすいように頭金をいれた場合と入れなかった場合の、住宅ローン返済額について、具体例で計算してみましょう。

 

<借入の前提条件>

  • 住宅ローン借入額 3,000円
  • 借入期間35年・元利均等返済
  • 借入金利2.5% / 金利変動はない前提

 

以上の借入条件を前提として、頭金200万円を用意する場合とフルローンで借入する場合の返済額の違いを比較してみました。

 

■頭金の有無と返済額の関係

頭金200万円を入れた場合頭金を入れなかった(フルローン)差額
月々返済額10万円10.7万円∔0.7万円
年間返済額120.1万円128.7万円∔8.6万円
総返済額4,204万円4,504万円∔300万円

 

あくまでシミュレーションの結果ですが、頭金を入れた場合といれなかった場合では、総返済額が300万円ほど変わります。頭金として200万円を先にいれていることを考慮しても、総返済額が100万円安くなることがわかります。

 

これは、頭金を入れたことで、その分利息の支払い額が少なくなった結果と言えます。

頭金をもっと多くいれた場合は、さらに総支払額が安くなることになります。ただし、頭金を入れることに固執して貯金が無くなったり、手元のお金がないことで生活が大変になるようなことがないように、余裕をもって頭金を用意するようにしましょう。

 

頭金を入れることで総支払額が減少する

頭金を入れすぎずに余裕資金を残しておくことも大切

 

また、頭金が絶対必要と、貯まるまで購入しないと考えて待ち続けると、良い住宅を選ぶ時期や、現在の低金利のタイミングを逃してしまう危険性もありますので、ご注意ください。頭金を入れるかどうかでの失敗例は多くありますので、特に注意が必要です。

 

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 住宅ローンのフルローンを上手に活用する方法

 

 

《失敗例2》金利タイプの選択を間違えた失敗 

住宅ローンには固定金利と変動金利があります。

さらに金融機関によっては、全期間固定金利や○年固定など期間が限定された固定金利や変動金利など、様々なタイプの金利が用意されています。

住宅ローン契約時に、不動産会社に言われた通りの金利設定で契約してしまうと、あとからこんなはずじゃなかった!と失敗することにもなりかねません。

 

特に、変動金利は低金利で推移しており、低い利率で借入できる半面、将来的な金利上昇のリスクもあります。

借入後に金利が上昇すると、住宅ローンの毎月返済額も増加することになります。

そのことを考えずに契約してしまったため、将来的な返済が苦しくなってしまうという失敗のケースもあります。

 

住宅ローンの変動金利では、定期的に金利が見直されることになり、金利が万が一あがっている場合には総返済額が増えてしまいます。

そして、結果的に、固定金利よりも総支払額が大きくなってしまい、損をしてしまうという不安定要素も抱えてしまいます。

金利上昇リスクを避けたい人や、契約時に総返済額を確定させておきたい人は固定金利を利用する方が良いことになります。

 

変動金利には金利上昇リスクがあることを理解しておく

 

しかし、固定金利は変動金利よりも金利が高めに設定されているため、金利がずっと低いままで推移した場合には損をすることになります。

どちらにも一長一短があるため、金利には色々なタイプがあることを知ったうえで、将来の資金計画の立てやすさなど、ご自身の考え方にあった方法を選ぶことが重要です。

 

固定金利と変動金利の選択を間違える失敗がある

 

《失敗例3》借入後に妻が仕事を辞めた失敗

住宅ローンの借入時には「収入合算」という方法で審査に通りやすくできます。

収入合算とは住宅ローンの借入人だけではなく、共働きの妻の収入も返済原資として評価してもらう方法です。

つまり、「世帯年収」を返済原資として住宅ローンを借入する方法です

単純に考えても、1名だけの収入ではなく、2名分の収入で審査してもらうことになりますので審査に通りやすくなります。

 

さらに、収入合算を活用すれば、審査に通りやすくなるだけでなく、単独で住宅ローンを借入するよりも大きな金額を借入することもできます。

 

しかし、収入合算を利用して住宅ローンを借入した後に、子供が出来たなどの理由で妻が仕事を辞めてしまい、世帯収入が減少したことによって返済が厳しくなる失敗がよくあります。

収入合算で大きな金額を借入した分、妻が仕事を辞め、収入が減少してしまうと住宅ローンの返済も難しくなってしまう可能性が高いのです。

 

妻が仕事を辞めたことによる失敗を防ぐためには、住宅ローン借入時に将来のライフプランを考えておく必要があります。

子供を何名予定するのか、いつ頃出産して、その後の共働きを維持するのか辞めるのかなどを考えておく必要があります。

 

収入合算の利用は将来のライフプランを考えて慎重に行う

 

《失敗例4》借入後に病気になってしまう失敗

住宅ローン借入時点では健康であっても、年齢があがっていくにつれて病気になったり、健康上の問題が出てくることもあります。

過去に健康面で問題が起こったことがないから大丈夫と甘く考えていると、急な病気にかかってしまうという失敗に至ることがあります。

 

住宅ローンは長期的に返済を継続する必要のある融資です。

そのため、借入期間中に病気にかかることも少なくありません。

一時的とは言え、病気になって働けなくなってしまうと返済を継続できなくなってしまうことがあります。

 

返済が止まった状態が続くと、銀行から住宅ローンの担保となっている住宅を売却されてしまうこともあります。

そうなってはせっかく購入した住宅も手放さざるを得なくなってしまいますので失敗なんて言っていられません。

 

住宅ローン借入後の病気・健康上の問題による失敗を防ぐための方法として特約付き団信のある住宅ローンを利用する方法があります。

特約付き団信とは、通常、死亡や高度障害のみが対象となる団体信用生命保険を、がんや脳卒中、心筋梗塞などの病気でも保険が給付されるようにする団体信用生命保険です。

 

特約付き団信としては、三菱UFJ銀行や住信SBIネット銀行の住宅ローンが有名です。

三菱UFJ銀行住宅ローン
4.95




☆三菱UFJ銀行のネット専用住宅ローン
☆13年連続で日本で最も利用されている住宅ローン
☆変動金利 0.475%(2022年1月現在)
☆3年固定金利 0.34%、10年固定金利0.74%(2021年4月現在)
☆申込手続きなどはネットで完結
☆7大疾病保障付き住宅ローン ビッグ&セブン<Plus>も利用できます

借入可能額(最大)

1億円

適用金利・手数料など

変動金利 0.475%、3年固定金利 0.39%、10年固定金利0.74%(2022年1月現在)

その他優遇など

7大疾病保障付き住宅ローン ビッグ&セブン<Plus>

 

住信SBIネット銀行
4.98

★住信SBIネット銀行の住宅ローン
★業界トップクラスの低金利
★新規購入時の通期変動金利は0.32%(2023年5月現在)
★全疾病保障保険の特約を無料で利用できる

借入可能額(最大)

1億円

適用金利・手数料など

変動金利0.32%(借り換え時 0.299%) ※所定の条件を満たした場合の通期変動金利となります※掲載金利は最大金利引下げ幅時の適用金利です。審査結果によっては、表示金利に年0.1%上乗せとなる場合があります。

所要時間

申込から融資実行まで1ヶ月程度

その他優遇など

全疾病保障特約を無料で付加、一部繰上げ返済手数料無料

 

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 病気で住宅ローンが払えなくなるリスクの対処法

 

また、こういった特約付き団信に加入していない場合などで、病気が原因で支払いが難しい時には、早めに銀行に相談してみることも大切です。

 

銀行でも、住宅ローンという長期的な返済が必要になる融資の場合、病気や怪我、リストラなど、一時的に支払いが難しくなるケースは少なからず相談を受けています。

そのため、病気などの期間中に一時的に返済額を減少させたり、返済期間を延ばすなどの対応をしてくれることもあります。

 

逆に、全く銀行に相談しないままに延滞になってしまうと、督促や、担保となる住宅の売却など、厳しい対応がとられることもあります。

住宅ローン借入後の病気、ケガでの支払い困難な時には、銀行に相談してみることを忘れないようにしましょう。

 

《失敗例5》団信を利用しない失敗

民間銀行の住宅ローンでは団信への加入が必須条件となっていますので、団信を付保せず住宅ローンを借入することはできません。

しかし、フラット35に関しては団信に入るかどうかは住宅ローン借入人の任意になります。

そのため、健康上の問題があって民間銀行の住宅ローンが借入できなかった人でもフラット35なら借入できる可能性があります。

健康上の理由でフラット35を利用する方は実際多くいます。

 

しかし、団信に加入しなかったことによる失敗例は多く聞かれます。今は良くても住宅ローンのように長期間の借入になれば、将来的に病気などで死亡してしまう可能性は誰にでもあります。

 

住宅ローン完済前に死亡してしまった場合、団信に加入していれば保険が住宅ローンの残債を支払ってくれます。

そのため、残る家族には住宅ローンの負債を残さず、住宅のみを残すことができます。

一方、団信に加入していないと、住宅ローンも残った状態になってしまいますので、残されたご家族が返済できなければ、せっかくの住宅を手放さなければいけなくなり、住居に困るということも起こり得ます。

 

団信に加入しなかったことによる住宅ローンの失敗例は良くある実例ですので注意が必要です。

団信に加入が出来ない場合には、ご自身で別の生命保険に加入しておくなど、リスクヘッジができるように検討しておくのが良いでしょう。

 

団信に加入しておかない失敗例

 

《失敗例6》初期費用を考慮しなかった失敗 

住宅ローンの初期費用も金融機関によって大きく違っています。

最初に事務手数料や保証料を高めに払うことで金利を引き下げられ、毎月の返済額が少なくなるタイプや、最初に払う手数料が少ないかわりに毎月の返済額が多くなるタイプなど、金融機関によって違った額の手数料体系となっています。

 

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 住宅ローン借入時の諸費用はどれだけかかる?

 

確かに当初手数料や保証料をまとめて払うことで金利引き下げがあるプランの方が、総返済額がお得になります

しかし、高い手数料を用意できない場合は、無理をして金利引き下げにこだわらず、当初の費用が少なく済むブランを選択しておかないと、高い手数料を無理して用意することで今後の長い返済計画で無理が生じる可能性が高くなります。

 

住宅ローンは必要となる諸費用を理解して、そのうえで利用を検討しないと失敗することがありますのでご注意ください。

 

住宅ローンの借入には費用がかかることを忘れずに!

 

《失敗例7》返済期間を長くする失敗 

住宅ローンは、返済期間を長く取ることで毎月の返済額を少なくすることができます。

多くの住宅ローンでは借入期間は最長35年となっていますが、中には40年という住宅ローンもあります。

しかし、返済期間を35年に設定した場合は、ぎりぎり35年で返済すればいいと考えてしまう人の失敗も少なくありません。

 

住宅ローンを借入する年齢としては、結婚や、子供が生まれて、ライフプランが明確になってからという方は多いでしょう。

結婚、出産を迎えると、30歳代、40歳代というケースも少なくないでしょう。

 

しかし、住宅ローンを35歳で契約した場合、35年後は70歳です。定年が60歳前後だと考えると、10年前後は定年後に払い続ける必要性があります。定年後も35歳時と同じような金額の返済ができるでしょうか。

 

そのため、返済期間を長くとった場合は繰上げ返済などを活用して、できるだけ定年後に負担が少なくなるように考える必要があるのです。

定年後のことを考慮しておらず、収入が減少してから支払えなくなったという失敗例は数多く聞かれます。住宅ローンを借入する際には、将来計画も含めて考えておく必要があります。

 

定年退職後の住宅ローン返済も考えておく!

 

《失敗例8》繰上げ返済をしすぎた失敗 

住宅ローンの返済期間をできるだけ短くして、総支払額を減少させるために、繰上げ返済は重要だという話は先にも述べた通りです。

しかし、あまりに繰上げ返済にこだわりすぎると、本来ならば蓄えにまわるはずの資金が住宅ローンに使われてしまい、貯金ができなくなる可能性があります。

 

子供が生まれた場合の学費や、予想していなかった出費など、いざという時に備えた資金も必要です。

繰り上げ返済をした結果、必要な資金が不足してしまい、結果的にカードローンなど、住宅ローンよりも金利が高い借入が必要になるという失敗も聞かれます。

 

繰上げ返済をすることは大切ですが、あくまで無理のない範囲で行うべきものです。貯金ができなくなるほどの繰上げ返済を行うことは、急な出費などに対応できなくなるため、おすすめできません。

 

繰り上げ返済をしない失敗と、繰り上げ返済をしすぎる失敗例

 

 

《失敗例9》付き合いのある銀行で借入した失敗

住宅ローンを各社で比較しているうちに、どこがいいか分からなくなって面倒になり、現在口座を持っていて、給料などの引き落とし口座に利用している銀行が取り扱っている住宅ローンを安易に決めてしまう人もいます。

 

確かに、普段よく利用している銀行で住宅ローンを組むと金利引き下げがあるところもあります。

しかし、多少の金利引き下げをされても、他の金融機関の方が借入金利を低く設定している可能性もあります。

 

住宅ローンの契約に普段良く利用している銀行を利用するとお得な場合もありますが、それだけに固執せず、他の金融機関の住宅ローンの条件もよく比較検討してから申込みするようにしましょう。

 

>>低金利の住宅ローンのおすすめ

住信SBIネット銀行
4.98

★住信SBIネット銀行の住宅ローン
★業界トップクラスの低金利
★新規購入時の通期変動金利は0.32%(2023年5月現在)
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1億円

適用金利・手数料など

変動金利0.32%(借り換え時 0.299%) ※所定の条件を満たした場合の通期変動金利となります※掲載金利は最大金利引下げ幅時の適用金利です。審査結果によっては、表示金利に年0.1%上乗せとなる場合があります。

所要時間

申込から融資実行まで1ヶ月程度

その他優遇など

全疾病保障特約を無料で付加、一部繰上げ返済手数料無料

 

三菱UFJ銀行住宅ローン
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☆三菱UFJ銀行のネット専用住宅ローン
☆13年連続で日本で最も利用されている住宅ローン
☆変動金利 0.475%(2022年1月現在)
☆3年固定金利 0.34%、10年固定金利0.74%(2021年4月現在)
☆申込手続きなどはネットで完結
☆7大疾病保障付き住宅ローン ビッグ&セブン<Plus>も利用できます

借入可能額(最大)

1億円

適用金利・手数料など

変動金利 0.475%、3年固定金利 0.39%、10年固定金利0.74%(2022年1月現在)

その他優遇など

7大疾病保障付き住宅ローン ビッグ&セブン<Plus>

 

<住宅ローンの金利ランキング>

2020年2月最新住宅ローン金利

2020年2月変動金利ランキング

2020年2月10年固定/20年固定ランキング

 

《失敗例10》ボーナス返済に頼りすぎた失敗

住宅ローンを借入した後の返済は毎月の返済と、賞与月に少し多めの金額を上乗せして返済するボーナス返済を併用することができます。

賞与のタイミングで返済する金額を増やせば、その分、毎月の返済額は少なくて済みますので、日々の生活費のやりくりが楽になります。

ボーナス返済を活用する効果について具体例で確認してみましょう。

 

<前提条件>

  • 住宅ローン借入額 5,000万円
  • 借入期間35年・元利均等返済
  • 借入金利1.0% / 金利変動はない前提

 

■返済額の30%をボーナス返済にした場合の返済額

ボーナス返済なし・毎月返済のみ①ボーナス返済30%・毎月返済70%②差額 (②-①)
毎月返済額14.2万円9.9万円▲4.3万円
ボーナス返済(年2回)25.5万円∔25.5万円
年間返済額合計170.4万円170.4

 

総返済額の30%をボーナス返済にすることで、月々返済額は4.3万円減少し、毎月の返済額は10万円以下に抑えることができます。

4.3万円も減少すれば、毎月のやりくりもかなり楽になるでしょう。

 

一方、ボーナス返済として、年に2回(例えば6月、12月など)、25.5万円を上乗せで支払う必要があります。

ボーナス時に上乗せが必要にはなりますが、その分、毎月の返済額を調整できるボーナス返済は便利です。

 

しかし、こういったボーナス返済に依存しすぎるのは危険です。

毎月受け取る給料と違い、賞与の支給額は変動する可能性があります。

例えば、会社全体の業績が悪化することもあれば、個人の業績評価が悪化することで賞与額が減少してしまうこともあるでしょう。会社が赤字に転落すれば、賞与の支給が無いということもあるでしょう。

 

賞与支給額の減少次第では、見込んでいた賞与の上乗せ弁済ができなくなって支払いが出来なくなる危険性があります。

実際、ボーナス返済を利用して、見込んでいた賞与が無かったことを原因とする延滞は非常に多く見られます。

 

なお、こういったボーナス返済による失敗を起こしやすいのは、収入に対し、住宅ローンの借入額が過大である方です。

 

ボーナス返済を利用せず、月々返済だけで住宅ローンを払おうとすると毎月の資金が足りないため、払えない額を無理にボーナス返済に回そうとすることで失敗が起こりやすくなるのです。

住宅ローンはボーナス返済を前提とせず、毎月返済だけでも返済ができる金額で借入するようにした方が良いでしょう。

 

ボーナス返済は無理のない範囲で利用する

 

良くある住宅ローンの失敗例

 

住宅ローンで失敗する人の特徴

先にも紹介したように、住宅ローン契約で失敗した!と言う人は少なくありません。

そして、住宅ローンで失敗する人には共通の特徴が見られます

前述した失敗例などから分析した結果、住宅ローンで失敗する人にはどんな特徴があるのか確認していきましょう。

 

不動産会社の言われるままに契約してしまう人

最初に説明する失敗する人の特徴は、「不動産会社の言われるままに契約してしまう人」です。

 

住宅ローンの契約は、人生でも1回か2回程度経験するかどうかというもので、なかなか慣れるものではありません。

そのため、最初は住宅ローンについて色々勉強しようと思っても面倒になり、不動産会社にすすめられたものが良いような気がしてきて、結局言われるままに契約してしまうという人も多いようです。

 

しかし、住宅ローンの利用に失敗するにはこのパターンの人が多く、あとから不動産会社にすすめられて契約した住宅ローンは金利が高かったということに気付く人もいるようです。

不動産会社の担当者は親身になって話を聞いているようですか、本当に親身になって聞いてくれる人はごく少数だと考えられます。

 

不動産会社の最大の目的は、「住宅を売る」ことです。そのため、住宅ローンを選ぶ基準は、「審査に通りやすい・審査が速い > 利用者にお得」となる傾向があります。そのため、もっとお得な住宅ローンがあることは知っていても、教えてくれないケースが少なくありません。

 

住宅ローンを金融機関ごとに金利や手数料など調べるのは面倒ですが、一生を左右するものになりかねない重要な契約なため、安易に決めずに自分である程度調べてみることをおすすめします。

 

住宅ローン借入で失敗する人の特徴

 

将来の計画を考慮しない人

次に住宅ローンで失敗する方に多い特徴として、「将来に対する計画が不十分である方」があげられます。

住宅ローンの審査に通るかどうかは、申込み者の現在の収入や職業などが関係してきます。

しかし、住宅ローンは最長35年払い続けるものです。

 

途中で子供ができたり、子供が大学へ行ったり、親の介護が必要になったり、人生には結婚してすぐに想像していた以上にお金がかかる出来事が起こります。

特に子供がいない時に住宅ローンを組んだ人は、毎月の返済額が現状なら余裕で払えたとしても、将来的に子供ができて教育費が必要となると払えなくなることも考えられます。

 

また、共働きで働いていた夫婦が、子供ができたことをきっかけとしてどちらか一方が仕事を休んだり、辞めてしまうこともあるでしょう。共働き夫婦だった家計が単独に変われば、その分返済能力も下がってしまいます。

 

住宅ローンを組むときには、現状の収入や収支だけではなく将来のことも見据えて、余裕のある返済額にしておくことが大切です。

そのためには、ご自身や夫婦で今後のライフプランを良く考えておく必要があります。 

 

借りることだけに集中してしまう人

住宅購入を希望していて、さらに気に入った住宅が見つかったのなら、住宅ローンはなんとしてでも借入したいでしょう。

その際には、「借入後に本当に返済できるのか」を考えずに、必要となる金額を借入できることだけに執着したり、健康上の問題があって団信に加入できないのに、代替的な保険契約を考えないまま住宅ローンを借入できる方法を探してしまいがちです。

 

住宅ローンの借入額を考える場合や、そもそも住宅ローンを借入する場合には、審査に通って借入できることだけを考えるのではなく、「借入した後に返済できるのか」を検討しておくことが大切です。

 

必要な金額を借入することだけに集中してしまうのは住宅ローンで失敗しやすい人の特徴です。

借入することだけに集中する方は、住宅ローン借入後に返済が困難になってしまうというケースもありますので注意が必要です。

 

自己資金を用意せずに住宅購入する

住宅ローン借入で失敗する人に多い特徴の4つ目が「自己資金」をほぼ用意せずに住宅を購入することです。

 

住宅ローン借入には、必ずしも自己資金は必要ありません。

頭金としての自己資金が無くても、フルローンで住宅購入代金の全額を住宅ローンで借入することができます。

また、住宅ローンによっては、住宅購入時の諸費用も含めて住宅ローンで借入できることもあります。

 

しかし、フルローンには問題もあります。

それは、住宅ローンの借入金額が大きくなる分、毎月の返済額も大きくなったり、支払い利息も増加してしまうことです。

 

自己資金を全く用意せずに住宅購入をする人の多くは、計画的に住宅を購入するのではなく、思いついたタイミングで住宅を購入するタイプです。

そのため、前もって自己資金を貯蓄することなく、自己資金なしで住宅購入に踏み切ってしまうのです。

 

住宅ローンで失敗しない方法

住宅ローンで失敗した人の具体例など紹介してきましたが、住宅ローンの契約で失敗しないための方法や、事前準備について説明しましょう。

 

住宅ローン借入で失敗しないためには以下の点に注意することが大切です。

  • 住宅ローンを理解して自分で判断する
  • ライフプラン・資金計画など前もって良く考える
  • 借入できる金額ではなく、返済できる金額を借入する

 

住宅ローンを理解して自分で判断する

住宅ローンは、人の意見ではなく「自分で調べてチェックする目を持つ」ことが大切です。

住宅ローンのことは良くわからないので、不動産会社の営業マンに勧められたものを借りるや、友人と同じ金融機関の住宅ローンに決めた、などという選び方は絶対にやめましょう。

 

住宅ローンはどれがいいかということは、その人やその家庭の状況によってまったく異なります。

そのため、ご自身にとって最適な住宅ローンが何かを良く考え、ご自身で選択することが大切です。

 

ライフプラン・資金計画など前もって良く考える

住宅ローンは借入して終わりではありません。借入することは始まりであり、借入後の返済こそが大切になります。

そのため、ご自身の将来的なライフプランを良く考え、ライフプランと返済計画に無理がないかを確認しましょう。

 

また、住宅ローン借入時には頭金があることも大切です。頭金を用意して、住宅ローン借入額を減らすことができれば、それだけ失敗する懸念も少なくて済みます。

住宅ローンで失敗しないためには、まずは自己資金をどれだけ用意できるのかということから考えて見ましょう。

 

自己資金は貯金額がなくなってしまうほど無理をせずに用意できるものです。

 

借入できる金額ではなく、返済できる金額を借入する

自己資金が把握できたら、毎月の返済額がいくらなら払えるか考えてみましょう。

この時には現在の状況だけでなく、将来的に子供ができて費用がかかってもまだ余裕がある返済額にしておかないと、今は大丈夫でも将来困ることになります。

 

住宅ローン借入時には、「いくらを借入できるのか」だけでなく、「いくらなら返済できるのか」を考えるようにしましょう。

せっかく住宅を購入しても、返済できなければ売却せざるを得なくなります。マイホームを手放さないためにも、無理の無い返済プランで住宅ローンを借りるようにしましょう。

 

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それらを考えた上で、さらに変動金利か固定金利かも考えなければなりません。

将来の金利上昇リスクを減らして契約時に総返済額を確定させたい人は、全期間固定金利を選択する人もいるでしょう。

多少の金利変動にも対応できる資金があるなら、圧倒的に低金利で契約できる変動金利を選択することもできます。

 

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 住宅ローンの金利タイプの選び方

 

住宅ローンを決定するまでにはこのように様々な条件をクリアしていかなければなりません。

途中で面倒になってしまわないように、最後まで自分でシミュレーションを立ててじっくり検討してから契約するようにしましょう。

 

住宅ローン借入で失敗しない方法

 

借り換えという方法もある

但し、住宅ローンの借入に失敗したと思っている方でも、それで全てを諦める必要はありません。

住宅ローンは一度借入しても、「借り換え」という方法で、再度住宅ローンを借入しなおすことが可能です。

 

借り換えをうまく活用すれば、住宅ローン金利や借入期間を変更したり、もっと良い住宅ローンを選ぶことも可能です。

住宅ローンの利用方法や選び方をに失敗したと考えている方は、借り換えを利用されてみるのが良いでしょう。

 

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おすすめの銀行

前述の通り、住宅ローンで失敗する原因の1つは銀行選びや、住宅ローンの借り方の失敗によるものがあげられます。

金利が低い、良い銀行を選択しておけば、避けられる失敗は数多いでしょう。

以降では、失敗しない住宅ローン選びとして、おすすめの住宅ローン商品をご紹介します。

 

なお、住宅ローンの借入条件は審査結果に応じて変わることや、銀行ごとに審査基準などが異なるため、審査に通る銀行があれば、落とされる銀行もあるでしょう。

そのため、単独の1行だけ相談するのではなく、2~3行程度を同時並行で相談するのが良いでしょう。

 

三菱UFJ銀行(ネット受付専用)

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三菱UFJ銀行住宅ローン
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☆三菱UFJ銀行のネット専用住宅ローン
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住信SBIネット銀行

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 住信SBIネット銀行の審査基準は厳しいのか?

 

住信SBIネット銀行
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★住信SBIネット銀行の住宅ローン
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SBIマネープラザ(MR.住宅ローンREAL)

また、住信SBIネット銀行には、「SBIマネープラザ」も用意されています。

SBIマネープラザとは、住信SBIネット銀行の住宅ローン商品を、「対面での相談」を通して、借入できる相談専門の店舗です。

 

 

ネット銀行の低金利+対面相談

全疾病保障なども住信SBIネット銀行と同条件

 

SBIマネープラザの店舗数は限られていますので、相談ご希望の方は、以下から事前予約が必須となります。

SBIマネープラザ
4.9

SBIマネープラザ

★SBIマネープラザの住宅ローンサービス
★完全予約制ですのでまずはご予約ください
★ネット銀行の低金利を対面相談で利用可能
住信SBIネット銀行と同水準の低金利
全疾病保障特約を無料で利用できる

借入可能額(最大)

2億円

適用金利・手数料など

変動金利 0.41%、10年固定金利 0.53% (2021年7月時点)

所要時間

申込から融資実行まで1ヶ月程度

その他優遇など

団信・全疾病保障付(金利上乗せなし)

 

フラット35(住信SBIネット銀行)

長期固定金利ならフラット35

 

公的な住宅ローンで安心

フラット35は借入全期間の固定金利

自営業者、個人事業主でも審査に通りやすい

団信への加入も選べる!

 

なお、フラット35はどこの銀行で借入しても同じというのは誤りです。申込する金融機関によって借入条件が大きく異なります。

そして、2020年現在、フラット35の金利が低く、おすすめなのが住信SBIネット銀行です。

 

住信SBI フラット35
4.8

☆フラット35なら金利がお得な住信SBIネット銀行
☆長期固定金利で安心して借入できる
☆団信加入は任意で選択可能
☆審査規準が解りやすく利用しやすいのも特徴

借入可能額(最大)

8,000万円

適用金利・手数料など

35年間固定金利 1.5%(2023年6月現在・保証型:自己資金10%以上)

その他優遇など

借入期間を通して固定金利

 

まとめ

住宅ローンの契約は人生で何度も経験できるものではないため、誰もが不慣れなものです。

そのため、住宅ローンのことが分からないということで不動産会社任せにしてしまう人が多いですが、面倒でも自分で調べて契約するほうが、失敗を避け、お得に利用できる可能性があります。

 

長い付き合いとなる住宅ローンだからこそ、失敗しないように、慎重に契約するようにしましょう。

 

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