ファクタリングの手数料は利用するファクタリング業者の選び方と、契約に至るまでの交渉次第で大きく異なります。

ファクタリングを最大限活用するためには、手数料を低く抑えるポイントを知っておく必要があります。

今回は手数料を決める要素と業者選び、そして「誰にでもできる」交渉方法について、経営者に知っておいてもらいたいポイントを解説したいと思います。

 

*ファクタリングとは何かから知りたい方はこちらの関連記事をご参照ください

関連記事:ファクタリングとは?

 

手数料を低く抑えるポイント

ファクタリングの手数料を低く抑えるため知っておくべき重要なポイントは以下の3点です。

以降では、手数料をおさえるためのポイントそれぞれについて、どういった内容なら手数料が低くなるのか、そして手数料を抑えるための対処法について解説します。

 

  1. ファクタリングの種類を知る
  2. 手数料を決める要素を知る
  3. 交渉のポイントを知る
  4. 悪質なファクタリング業者を避ける

 

ファクタリングの種類を知る

ファクタリングは大きく分けて、2社間ファクタリングと、3社間ファクタリングに分けられます。

簡単に言えば、売掛先に、債権を売却することを通知するかどうかです。

売掛先に通知するのが3社間ファクタリングで、通知しないのが2社間ファクタリングです。

資金調達したい会社とファクタリング会社だけの取引が2社間ファクタリング、そこに取引先が加わると3社間ファクタリングになるということです。

 

ファクタリングの手数料はこのどちらを選ぶかで大きく異なります。

 

2社間・3社間ファクタリングの違い

 2社間ファクタリング3社間ファクタリング
売掛先に通知不要必要
手数料相場売掛債権の
5~20%
売掛債権の
2~10%

 

3社間ファクタリングは手数料が低いのが魅力ですが、売掛先に債権を売却することを通知する必要があります。

これは、かなり信頼関係のある取引や、理解のある取引先でないと、自社が資金繰りに窮していると見なされてしまう可能性があります。

 

そのため、3社間ファクタリングは、慎重に利用する必要があります。

また、急な資金繰りに対応するためには、事前に取引先に通知、同意を得る3社間ファクタリングは難しく、2社間ファクタリングを利用せざるを得ません。

 

<ファクタリング関連記事>

>>2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いと選び方

 

債権譲渡登記の要否

ファクタリングで売掛債権を売却するにあたって、債権譲渡登記を行う場合と、行わない場合があります。

債権譲渡登記は、債権を購入するファクタリング業者の立場の保全の観点からは、債権譲渡登記をするほうが望ましいのですが、その分、手数料がかかります。

 

債権譲渡登記をするには、司法書士に対する手数料と、印紙代などがかかります。ファクタリングを利用するために必要となる主な手数料の詳細は以下です。

 

1.登記費用

司法書士手数料 50,000~100,000円程度

 

2.印紙代等

  • 債権譲渡契約書印紙代:200円
  • 登録免許税:7500円
  • 登記事項証明書交付:500円
  • 振込手数料:1,000円程度
  • 他、事務手数料・日当・交通費等

 

登記費用としては総額で150,000円前後かかることもあります。

登記費用は、ファクタリングで債権譲渡登記を行うとなると、必ず発生してしまいます。

そのため、債権譲渡登記を行うと、費用が高くなってしまいます。

 

<ファクタリング関連記事>

>>ファクタリングの債権譲渡登記とは?

 

手数料を決める要素を知る

2社間ファクタリングと、3社間ファクタリング以外や、債権譲渡登記の有無以外にも、手数料を決める要素があります。

それは、ファクタリングで売却する売掛先の信用状況と、それ以外に関する手数料です。

特に、売掛金を支払う会社の信用力というのは、銀行融資における審査の異なるポイントです。

 

売掛債権の信用状況

ファクタリング業者はたくさんの銘柄(企業数)の売掛債権を短時間で査定することになります。

そのため、売掛先の規模や、業況、業歴、債権金額、回収までのサイトなどから、ある程度自動的に評価できる仕組みを取っているようです。

 

大手、優良企業の売掛債権であればある程度評価も高くなりますし、小規模の企業(個人事業主など)であれば、査定も低くなります。

しかし、小規模企業の売掛債権であっても、小口で多数に分散されているものは、ある程度高く買ってもらえる可能性もあります。

 

ファクタリング手数料の決まり方

 

ファクタリングの上限額

なお、初めてのファクタリング業者を利用する場合、「月商の30%前後」を、ファクタリングによる資金調達の上限とされる場合が多いようです。

ファクタリング業者としても、売掛債権を売却する事業主が、ファクタリング業者を騙そうとしていないかということを懸念していることが要因です。

 

そのため、ファクタリングの取引実績がない企業が相手の場合、取引量も制限されます。

まずは、少額でも構いませんので、ファクタリング業者との取引実績を作っておいた方が良いでしょう。

 

交渉のポイントを知る

ファクタリング手数料を低く抑えるためには、ファクタリング業者との交渉のポイントを知っておく必要があります。

ほんの少しの対応の違いが、ファクタリングの手数料を大きく変えてしまいます。

交渉によるファクタリング手数料の減額は、資金調達する会社や経営者の状況に関わりなく、コツやポイントをおさえておけばすぐに実行できるものです。

 

困ってからの利用は避けるべき

信用できるファクタリング業者を見つけるまでは、資金の余裕があるうちに、「テスト」的にファクタリングを行っておくほうが良いでしょう。

急な資金需要が発生して、資金に困っている状況でファクタリング業者に相談すると、相手が悪質な業者であっても、断りにくくなってしまいます。

また、悪質な業者は、申込人が「資金繰りに困っている」、「急いでいる」という状況を利用して、手数料に関する交渉を有利に進めようとします。

 

つまり、ファクタリングの申込人の足もとを見て、適正な水準以上に手数料を要求しようとします。

資金の余裕があり、条件に不満なら、断れるだけの時間を持って、ファクタリング業者と相談すべきです。

そして、ファクタリング業者に対しても、可能な限り、「時間的余裕がある」、「条件が悪ければ断る」という前提で話をすべきです。

 

ファクタリング手数料を下げる交渉方法

 

相見積もりを取得する

最低限必要なこととして、複数のファクタリング業者(最低でも2~3社)から相見積もりを取得して、それぞれの条件や、価格を比較することがあげられます。

こういった複数のファクタリング業者と条件交渉・見積取得を「相見積もり」と呼びます。

そして、ファクタリング業者に対しても、相見積もりであることを伝えておくのが良いでしょう。

 

但し、相見積もりに参加してもらっているファクタリング業者の名前は、相互に明かすべきではありません。

ファクタリング業者としても、競合他社の特徴は理解していますので、参加しているファクタリング業者の手数料が高いと思えば、値引きする必要がなくなってしまいます。

 

<関連:相見積もりの方法はこちら>

>>ファクタリングで相見積もりを活用して手数料水準を下げる方法

 

少額からファクタリングを試す

資金的な余裕があるうちに、少額からファクタリングを試用してみることをおすすめします。

ファクタリングの依頼人も、ファクタリングを受ける業者も、初めての取引相手に対しては、少なからず警戒しています。

 

そのため、初回のファクタリング時には、本来の手数料水準から、高めに手数料を設定されてしまうことが少なくありません。

まずは少額から、ファクタリングの利用実績を作っておかれるのが良いでしょう。

 

悪質ファクタリング業者を避ける

ファクタリングの手数料を低く抑えるために知っておくべきことの1つは、悪質なファクタリング業者に騙されず、適切な価格でファクタリングを行う業者を利用するということです。

 

ファクタリング業者は、大手の銀行などではなく、いわゆるノンバンクと言われる業者が多くなります。

そのため、それほど知名度が高くなく、良い業者も、悪質な業者も、「業者名」から判定することは難しいのです。

 

失敗せずに、ファクタリングを行うためには以下の点を心がけておきましょう。

  1. 資金的に余裕のあるうちに「テスト」的にファクタリングを実施する
  2. 評判の悪い、実績の少ない業者を利用しない
  3. 複数の業者を含めて「相見積もり」を取得する
  4. 手数料の高すぎるファクタリング業者を利用しない
  5. 売掛債権の査定根拠がいい加減なファクタリング業者を利用しない

 

<関連記事>

>>ファクタリングで実際にあった失敗例

 

おすすめのファクタリング業者

ファクタリング業者は多数存在しますが、知名度や、実績、評判など、利用できる情報も多くないことから、「悪質でない」業者だけを選ぶことは簡単ではありません。

今回は、ファクタリング業界のなかでも、「大手」であったり、実績・評判が良く、リスクの低いと思われる業者をいくつかご紹介させて頂きます。

ご利用の参考にしていただければと思います。

 

1位 ビートレーディング

おすすめのビートレーディング

 

ビートレーディングはファクタリング業界で、知名度の高さでNo1とも言える会社です。

良質なファクタリング業者を探せば、必ずと言って良いほど、名前の挙がるファクタリング業者ですので、「悪質」とは無縁であり、安心して利用できる会社と言えます。

小規模な業者が多く、大手と呼ばれる企業が少ないファクタリング業界のなかで、知名度の高いファクタリング業者は貴重です。

 

おすすめ度:SS+

 

ビートレーディングのファクタリングの特徴は以下です。

  1. 日本全国対応の営業範囲
  2. 認知度No1、知名度が高い
  3. 契約件数全国トップクラス(同社調べ)
  4. 顧客満足度No1(同社調べ)
  5. 小口から大口までの売掛金に対応
  6. 個人事業主、法人のどちらも利用可能
  7. 2社間ファクタリングも可能
  8. 債権譲渡登記不要のファクタリングも可能

 

知名度・実績を重視して、ファクタリング業者を選ぶなら「ビートレーディング」がおすすめです。

ビートレーディングはベンチマークとなる大手ファクタリング業者ですので、相見積もりを取るうえでも、「必ず相談すべきファクタリング業者」です。

まずは、こちらのリンクから無料相談を依頼してみましょう。

 

ビートレーディング
4.95



☆ファクタリング業界で最も知名度・利用実績が豊富
☆全国対応可能
☆かんたん5秒の簡易診断サービスあり!

適用金利・手数料など

2%~(ファクタリング手数料)

所要時間

最短即日での現金化

その他優遇など

2社間・3社間ファクタリングも利用可能

資金調達限度額

3億円

利用できる方の条件

個人事業主・法人ともに可能

 

ビートレーディングが選ばれる3つの理由

 

*ビートレーディングの詳細はこちらで解説

>>ビートレーディングのメリットをもっと詳しく解説

 

2位GMO PAYMENT GATEWAY(GMOペイメントゲートウェイ)

GMO PAYMENT GATEWAY / GMOペイメント

 

GMOペイメント ゲートウェイはファクタリング会社のなかでは珍しい東証一部上場会社です。

そのため、ファクタリングを利用するのが初めて、慣れていないという方にも安心して利用できるのが特徴です。

さらに、GMOペイメントゲートウェイの「GMO BtoB」(ファクタリングサービスの名称)は、ファクタリング業界でも最低水準の手数料に設定されています(手数料率1.0%~、上限でも12.0%)ので、費用を抑えたい方にも十分満足できる手数料と言えるでしょう。

GMOペイメントのファクタリングサービス

 

なお、GMO BtoBの現金化までの時間は最短2営業日です。

こちらもファクタリング業界トップクラスのスピードと言えるでしょう。

GMOペイメントゲートウェイ
4.95



☆東証一部上場会社のファクタリング【GMO BtoB 早払い】
☆2社間ファクタリングでも手数料は業界最低水準
☆全国対応
☆利用は法人企業のみ

適用金利・手数料など

1.0%~10.0%(ファクタリング手数料率)

所要時間

最短2営業日

その他優遇など

2社間・3社間ファクタリングも利用可能

資金調達限度額

1億円

利用できる方の条件

法人のみ(個人事業主は利用不可)

 

3位 MSFJ

 

MSFJは、法人・個人事業主のどちらでも利用できるファクタリング会社です。

5,000万円までの大口ファクタリングはもちろん、100万円未満の小口ファクタリングにも積極的に対応してくれます。

さらに、100万円未満のファクタリングならスピード審査・即対応が可能ですので、即日資金調達できる可能性も高いのが特徴です。

 

おすすめ度:A+

 

MSFJの特徴

MSFJの特徴はファクタリング手数料比率が明確であり、業界トップクラスに低い水準でもあるため、安心して利用しやすいことです。

MSFJのファクタリング手数料の基準は以下となります。

 

<MSFJの特徴>

商品種類プレミアムファクタリングクイックファクタリング
調達可能額(上限)5,000万円300万円
ファクタリング手数料1.8%~6.8%3.8%~9.8%
審査スピード最短1営業日原則1営業日

 

MSFJのプレミアムファクタリングならファクタリング手数料は最大でも6.8%です。

もちろん、MSFJでは2社間ファクタリングの利用も可能ですので、取引先に知られることなくファクタリングを利用することができます。

このMSFJのファクタリング手数料率の水準は業界トップクラスです。

 

さらに、ファクタリング会社のなかで、手数料率の上限を示している会社はMSFJを除いてほとんどいません。

手数料率の上限を示しているのは、MSFJがかなり信頼できる会社の証拠と言えるでしょう。

 

MSFJへの申込・相談

MSFJへの相談は以下のリンクから公式ホームページに移動します。

MSFJのファクタリング
4.8



☆業界最低水準の手数料率
☆スピード審査に対応
☆他社からの乗り換えも可能

適用金利・手数料など

1.8%~9.8%(ファクタリング手数料率)

所要時間

最短1営業日での現金化

その他優遇など

手数率は業界最低水準で審査通過率90%

資金調達限度額

30万円~5,000万円

利用できる方の条件

個人事業主・法人ともに可能

 

4位 資金調達プロ

資金調達プロは、日本最大級のファクタリング情報サイトを運営しています。

もちろん、全国対応可能なファクタリング業者です。

 

インターネット上からの情報サイトが中心ですので、インターネットから「10秒かんたん無料相談」が可能です。

まずは、お手軽、簡単に、査定できますので、条件を確認されてみてはいかがでしょうか。

 

資金調達プロ
4.7



☆日本最大級の一括ファクタリング見積もりサービス

 

資金調達プロのファクタリングとは以下の特徴があります。

  1. 日本最大級のファクタリング情報サイトを運営
  2. 100万円~最大3億円までのファクタリングに対応
  3. インターネットから「10秒かんたん無料相談」が可能
  4. 最短即日でのスピード買い取り

 

▼資金調達プロへの相談はこちら

資金調達プロ
4.7



☆日本最大級の一括ファクタリング見積もりサービス

 

以上、4社のファクタリング業者をご紹介させていただきました。

どのファクタリング業者も、インターネットから、無料で相談、査定が可能です。

 

*ファクタリング会社はこちらでもご紹介

「ファクタリング手数料の低い会社」

「スピード査定が可能なファクタリング会社」

「出張査定が可能なファクタリング会社」

 

まとめ

ファクタリングの手数料は、選ぶファクタリング業者次第で大幅に異なります。

さらに、ファクタリング業者との交渉方法によってもファクタリング手数料を低くおさえることができます。

 

そのため、ファクタリングの手数料を下げるためには、ファクタリング業者選びと、ファクタリング業者との交渉方法について適切な方法を知り、実践することが大切です。

 

始めて利用するファクタリング業者に対して、資金繰りに困って、焦った状態で相談するのは致命的です。

必ず、資金的な余裕があるうちに、ファクタリング業者との取引を開始するようにしましょう。

 

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